ハビールさんは、サウジアラビアの隣国バーレーンの出身です。ダンスが大好きで、13歳からヒップホップやストリートダンスを始めました。
「もっと小さい時からダンスに興味があったけど、バーレーンでは、男がダンスを習うなんてありえない。ダンスなんて習ったら軽蔑されるんだ。そもそも、ダンス自体が、性的な意味に受け取られて、女性でもダンスはあまり歓迎されない。イスラム教の国だからね」と言います。
とはいうものの、バーレーンは、サウジアラビアよりはオープンで、お酒を飲んだりパーティーも自由にできるため、サウジアラビアの人はバーレーンまで遊びに来るのだとか。また、サテライトテレビでアメリカの番組も観られるそうです。
ハビールさんのお母さんは、フィリピン人でクリスチャン。仕事でバーレーンに来ている時に、バーレーン人のお父さんと知り合いました。お父さんは起業家で、不動産の事業を起こし、宝石屋も経営しています。お父さんがプロポーズした際、お母さんは、以下のように受け入れる条件を箇条書きで提示したというモダンな方です。
- 仕事のキャリアが一番大事。
- 自由な服装。
- クリスチャンのまま、改宗しない。
お父さんはこれを全て受け入れ、2人はめでたく結婚。「だから僕も、イスラム系の学校ではなく、ブリティッシュ系の学校に行ったんです」。
バーレーンは小さい島国で、家族も親戚も友達も近くにいて、国中が知り合い、みんなが友達と言います。「アメリカに来て、最初はすごいカルチャーショックだった。新しい国に来て、新しい友達をつくるなんて、初めてのことだからね。」けれど、みな忙しそうで、話してくれないし、友達をつくることは、すごく難しかったそうです。
「でも、ダンスを通じて自己表現できるようになり、友達も少しずつできはじめました。AOI COLLEGEのクラスも、台湾、ブラジル、韓国、タジキスタン、日本など、国籍も人種もさまざまで、いろいろな国の人と会話できるのが楽しいです。また、TOEFLのチャールズ先生は、毎日、今アメリカで何が起きているか、ホットなニュースを説明してくれるので、学生生活がとても充実しています」。
そんなハビールさんの将来の夢は、プロフェッショナルダンサーになって、舞台に出たり、先生として教えたりすること。
ちなみに、ハビールさんは、アメリカの人気番組“So You Think You Can Dance”のオーディションに出たそうで、その行動力にびっくり。さらに動画を観せてもらってびっくり!プロ並みの素晴らしいダンスでした!もうすぐワークビザを取得し、LAフィルのリハーサルやオペラのMASSにも出演が決まっているそうです。「アメリカに来てから、どんどんチャンスが広がっていく!何にでもチャレンジできる!だからアメリカが好き。留学して、本当に人生が変わったと思うよ」と、目を輝かせるハビールさん。将来が楽しみです。
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